ありふれた人生

今年の始めあたりに、浮かれていたわたしに何人かが言ってくれた。これからは、人のためじゃなくて自分のために生きてね、と。わたしと仲がいい人は、わたしが結局いつも他の人に振り回されて、もうほっとけばいいのに勝手に振り回されて、しんどい思いをしてしまうことを知ってくれている。


もういいか、って昨日はじめて思った。もう他の人に期待しちゃだめだって思った。この歳にしてようやくわかった。これからは自分を大切にしよう。他の人に大切にしてもらうんじゃなくて、自分で自分を大切にしよう。自分が楽しいと思うことをしよう。他の人のためにガマンなんてしないでおこう。やっとそう思えるようになった。


昨日の晩は彼氏のお母さんと抱き合ってわんわん泣いた。なんで泣いてるのかわかんないくらい、みっともないくらいわんわん泣いた。お母さんも泣いてた。別にわたしがなんで泣いてるのかなんて言ってないのに泣いてた。


わたしも悪い。それはもちろんわかってる。自分の性格がほんとに嫌になる。でもこうなったのは、ほんともう運が悪かったとしか思えない。それを束縛というのなら、もう好きにしたらいい。もうなんとも思わない。


あーもう寒い国に行きたい!雪国に行きたい!寒い国でひとりでこもっていたい!でもわたしはいつも通り会社に行くし、家に帰るしごはんも食べるし、ときどきは友達と遊んだりもするし、休みの日は一日中寝てたりもするし、ネットもするし映画も観るしライブにも行くし、いつも通りの生活をする。それは幸せなことだと思う。なにも変わらないし、別に変えなくてもいいんだと思う。
早く、いつものわたし、いつもの生活に戻らなければ。