出産の記録その2 「お産」いよいよ始まる

24時間以上続いた「前駆陣痛」から、いよいよ本格的な陣痛がはじまりました。



■5月16日(土)午後9:00ごろ

・ナースコールで助産師さんが来てくれた。「いい感じ。いよいよ来たね!さっきまでいたLDRに戻ろうか」


・あああーいよいよかあ。もう無理って思うくらい痛いけど、これからなのかあ。やっと産める!嬉しい!ただ痛みは想像していたものよりかなり凄いものだった。噂には聞いていたけど、ここまですさまじいものだとは!陣痛の波が来ていない隙をみて急いでLDRに移動。急いだけれど、ちょうど部屋に着いた瞬間陣痛の波が来て床に倒れこんでしまった。


・ここからはひたすら陣痛の波に耐える。痛い時どうしても体に力を入れて硬直させてしまうので、助産師さんが「フーーー!」と呼吸を合わせてくれる。必死。ヨガなんかで呼吸法も習ったしイメージトレーニングもしたし、できるって思ってたのに全然無理。呼吸乱れまくり、止めまくり。ここまで自分がへたれだとは。陣痛の合間をぬってトイレに行ったり水分補給したり。陣痛の合間に寝れたら寝てね、って言われたけど無理無理!と思っていたら、意外と寝てしまっていた瞬間があった。寝てたっていうか意識が遠くなっていたというか。


■5月16日(土)午後11:00ごろ

助産師さんがアロマオイルで腰をマッサージしてくれる。ここの病院は積極的にアロマテラピーを取り入れてるみたい。すごく気持ちいい。あとなんかでっかいビーズクッションみたいなのがあって、それにしがみついてみたり。いろいろグッズがあるのね。もうこの頃の記憶はあんまりない。声出しちゃダメ!って言われても波が来る度叫んでしまう。余計に痛くなるうえに呼吸が赤ちゃんに届かなくなってしまう。だめだー。子宮口はちょっと開いてきたかな〜でもまだまだだね。まだまだ?!えー?!


■5月17日(日)午前0:30ごろ

・そろそろ旦那さん呼ぶ?と言われて、旦那に電話。実はこの時点で、旦那を呼ぶのやめようかなってちょっと思っていた。絶対立ち会いしてもらう、と思っていたものの、想像以上の凄まじさに、旦那が怖がってしまうんじゃないだろうか?って不安になってきたから。波をぬって電話をかけた。「もうかなり痛い。まだまだって言われたけどもうかなり痛い。想像以上だから怖いかもしれないけど、もしよかったら来て」みたいな事を言ったと思う。


■5月17日(日)午前1:30ごろ

助産師さんが席をはずし、ひとりでベットの上でうずくまっている時に陣痛の波が来た。あーあーあー!!いーたーいーー!!思いっきり叫んでしまったその瞬間に旦那到着。なんか話掛けられたけどなんだったかわからない。あー!あー!(実際には「あ」に濁点がついたような声)。やっぱり旦那ちょっと怖がってる。けどこれ以降、旦那は意外と冷静で落ち着いていて(ていうか落ち着きすぎ。後で聞いた話だと、「途中でちょっと眠かった」とか「正直あくびをした瞬間もありました」とか!)、わからないものだなあと思った。

・それからひたすら陣痛の波に耐える。旦那と助産師さんが腰をさすってくれる。目をつぶっちゃダメ!こっち見て!って言われるけど、その方向を睨みつけてしまう。すごい顔だったと思う。旦那の手を握ってはいるけれど、もう人の手とは思えず折れそうなくらい力を入れてしまう。


助産師さんに、いい感じのスピードでお産進んでるよ、と言われよかったーと思うも、でもまだまだだからね!と。気が遠くなる。じゃあ次の波がきたらいきんでみて。え?いいの?もういきんでいいの?