出産の記録その1 前駆陣痛

すでにだいぶ薄れつつあるのですが、まだ記憶のあるうちに残しておきたいので、出産の時の記録を書いておきます。表現が生々しかったりして不快な部分があれば申し訳ありません。



■5月15日(金)
・予定日超過8日。朝から鈍い痛みを感じるものの、検診では相変わらず「子宮口ぜんぜん開いてない&赤ちゃん降りてきてない」とのことだったので、期待しつつもまだまだかなあと思う。帰宅後、いつもより家事多めにして夕方から散歩に出かける。1時間以上歩いた。あ、それと教えてもらったクラリセージの精油も買いに行った。


・夕方、だんだん痛みが強くなってくる。とは言っても生理痛のちょっと重い感じ?というくらいなのでこれはまだまだだなあと思う。念のため部屋を片付けたり掃除機掛けたり、晩御飯の用意も早々に済ませておいた。


・夜9時頃、また痛みが強くなってきたので時間を計ってみる。ぴったり10分間隔!すごい!ほんとにぴったり10分間隔で痛い!これはもしかして、と思い一応旦那に電話。もしかしたら今晩あたり?っていう予感がするから、急がなくていいけど出来る限り早めに帰ってもらえる?と。それからお風呂に入っておく。もちろんクラリセージ風呂!入浴中も「ズン!」という痛みが続いて体や髪を洗うのに結構苦労した。


・夜10時半頃、旦那帰宅。痛みが強くなる。時間を計るとぴったり7分間隔!縮まってる!ただ痛いとはいえ、旦那と会話もできるし、微妙だなーと思いつつ0時頃病院に一応電話。たぶんまだまだだし、病院についたら陣痛が遠のく可能性があるけど、予定日も過ぎてるし一応来て下さいと言われる。おーいよいよか!入院準備の荷物をまとめタクシーを呼び病院へ。



■5月16日(土)
・深夜1時頃病院到着。LDRに通され着替える。案の上陣痛が遠のいた感じ。7分間隔だった痛みも12〜3分間隔になり、若干痛さも弱まったような。内診でも子宮口指1本くらいだねと言われ、おそらくまだまだだろうということで深夜2時頃旦那一旦帰宅。


・そのままLDRのベットで1夜を明かす。が、旦那が帰ったあたりから痛みが強くなってきた。痛みの波が来る度体が硬直して息ができない!間隔は10分間隔。が、NSTで計測してもらったら「まっだまだ。お産は始まってないよ〜」と軽くあしらわれる。


・朝8時。先生の内診。子宮口はまだまだ開いてない。長期戦になるね、と言われる。もう結構痛いんですけど?と聞いてみると、たぶんその感じがしばらく続くよ、と。もしこのままの状態が続けば、夕方一旦LDRを出て入院病室に移ろう、それでもまだこの感じが続いたら明日は一旦帰宅かな、と。一旦帰宅?!こんなに痛いのに?!この痛みに一人で部屋で耐えることなんてできるんだろうか?どうか今日中に本格的な陣痛が来ますように!


・日中はひたすら病院の廊下を歩く。痛い。痛みの波が来る度しゃがみこんだり声が出てしまったり。でもひたすら歩く。助産師さんがアロマオイルを入れたフットバスを用意してくれたり腰をさすってくれたり。でも痛みの波が来るたびにグッと体に力を入れてしまい、助産師さんに注意される。力を入れてしまうと痛みを余計感じるし、息を止めてしまうと赤ちゃんの心拍も弱まる。フーと息を吐いて!今この時点でそんなに力いれてたら出産までもたないよ!と。痛みと弱気になってるのでちょっと涙が出てしまう。あかん。自分がこんなにへたれだったとは。



・夕方、旦那が来てくれる。痛みの波がおさまってる時は多少会話できるものの、もうほとんど話もできない。途中晩ごはんが運ばれてきたけど、とてもじゃないけど食べれない。もうほぼ1日、ずっとこんな感じ。こんなに痛いのにまだ「前駆陣痛」だなんて!気が遠くなる。


・夜7時、LDRを出て入院病室に移ることに。個室だからシャワーもあるので、のんびりしてねと言われるがシャワーなど浴びたくない!無理!陣痛の合間をぬって病室に移動。なんとなく言われるままにシャワーを浴びてみるが浴室で座りこんでしまう。痛い。



・夜8時半頃、ベットで横になりながら旦那に電話。痛い。めちゃめちゃ痛い。でも今日はまだかもしれない。また連絡するねと。そのまま少しでも眠ろうと頑張ったけど、痛い。声が出てしまう。ここは入院病室だから、隣では出産を終えた人が赤ちゃんとゆっくり休んでいるに違いない。なのにここで「いーたーいー!!」などと叫んでは驚かせてしまう。だめだ、声だしちゃだめだ。耐えろ!ちょっと眠ってしまえば痛みのことなど忘れるかも!と頑張ったけど、ついに限界が来てしまった。無理。これ以上無理。痛い、いーたーいー!ナースコールのボタンを押した。「すみません、痛いです。どうしても痛いです!」